「英語+インターンシップ」体験記

英語の授業について

私は1週間英語の授業3週間インターンシップというプログラムで参加させていただきました。

1週間の英語の授業は海外に行くことが初めてであり、英語もまともに話したことのない私にとって、とても助かりました。このプログラムに参加する以前、英語がとても苦手な私は、1週間英語漬けの日々を耐えることができるのか、とても心配でした。ところが、英語の授業はとても楽しく1週間があっという間に終わったことを覚えています。

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この学校の英語の授業でとても良かったと感じている点は、一対一で先生と会話ができる所と先生が話しやすい環境を作ってくれたところです。一対一という環境は、強制的に話すことが求められるため、英語を少しでも話せるようになりたい私にとってはすごく合った授業方法でした。また先生は明るくて、積極的に話しかけてくれたので話しやすい環境を作るのが上手だと感じました。分からなかったところは質問することで私が理解するまで教えてくれました。先生方はよく絵や写真を見せて説明してくれました。そのことは私が内容を理解することを助けてくれました。先生方はとても面白く、話していてとても楽しかったです。

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インターンについて

私の海外インターンシップに参加した目的は、問題解決能力の向上と環境適応能力を身につけるためです。ここでいう問題解決能力とは会社が実際に抱えている問題を解決して、成果を出すという力です。また環境適応能力とは自分が知らない新しいコミュニティに入って、周りの人たちとコミュニケーションをとりながら問題に取り組む力のことです。この二つの能力は社会人になるために必ず必要な力だと私は考えます。

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そこで私はKoushinという電車の改札口にある改札機やATMに関する部品を製造していらっしゃる会社に三週間お世話になりました。そこで私に与えられた課題は新入社員の教育プログラムを改善するというものでした。

私はまず問題を解決するまでの手順を考え、それからスケジューリングを行いました。しかし私が考えたとおりにはやはりいきませんでした。一番の難点はやはり会話が英語であるということでした。インターンシップ初日は相手が話している英語を理解するのに本当に苦労しました。一週間の英語の授業で会話をしていた先生達とは発音が異なっていて、現地の独特の発音があり聞き取るのにも苦労していました。私は分からないことがあれば質問をするというのを繰り返していました。時には聞き取れなかった単語のスペルを教えてもらうこともありました。様々な人に質問をすることで新しいコミュニティを作ることができたと考えます。

最初の三日間は、工場内の設備の説明や組み立て現場の観察などを行いました。また当時の新入社員の教育プログラムの説明も受けました。私はPDCAサイクルを素早く回したかったため、最初の一週間のうちに自分なりに問題点、改善案を考え、社長に説明しました。しかしもちろんそこから新たな問題が分かり、考え直す必要が出てきました。それからは、本当の問題点とは何なのかなどを考える、悩む日々が続きました。時には自分の能力の足りなさに腹を立てるときもありました。しかし様々なことを詳しく調べて、組み立ての現場をじっくりと観察することで問題点に気づくことができました。

社長には三回ほど自分の考えを説明させてくれる機会を作ってもらいました。社長から直々に自分の考えに対するフィードバックをいただいたことはすごく貴重な体験だと考えます。そして最終的には自分の考えた改善案をベースにして今後取り扱うと言っていただけました。もちろんその改善案をもっと詳細なところまで決める必要はありますが、私が考えた改善案を受け取ってもらえたということが一つの成果だと私は考えます。この改善案で新入社員の教育が以前の方法よりも良い結果になったというデータがでることが、一番の成果であると私は考えます。このことについてはKoushinの方と話し合って今後も連絡を取るようにしました。

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Koushinの従業員の方達は本当に優しく、フレンドリーでとても良い環境でした。お昼ご飯の時はいつもご飯を分けてくれたことや、悩んでいるときにはいつでも質問してと気さくに話してくれました。また私のお別れパーティーを開いてくれて、楽しいひとときを過ごすことができました。私はこのインターンシップで自分が求めていたことをやりとげることができたと考えています。Koushinの方がたと社長には感謝しかありません。Koushinでインターンシップをすることができて本当に良かったです。


佐賀大学理工学部電気電子工学科3年 七種朗