iYESプログラム体験記
何を書いてもいいですよ!と言われたので、わたしがなぜスービックを選び、何を思い、現地で何をしたのか、ここに残しておこうと思います。
わたしは元々スービックに行きたかった訳ではありませんでした。漠然と留学してみたい!という思いだけが強いまま、受験勉強を理由にそれを諦めていました。しかし、インターネットでスービック留学の記事を見ました。2週間という短期間でも可能だったこと、治安が比較的良さそうだったことがスービックを選んだ理由でした。iYESを知ったのは2月の初めごろで、もう春休みに行くしかない!と思いました。2週間という期間を自分で決めることができ、その2週間の使い方も自分で決められたことは、本当に良かったと思います。スービックは本当に治安が良く、安心して暮らすことができました。
わたしは、1週間ほどマンツーマンの英会話授業を受けた後、3日間は会計事務所、3日間は日本食レストランでインターンシップを行いました。
英語の授業はとても楽しく、もちろん英語が完璧に喋れるわけでありませんでしたが、それでも英語で会話することの楽しさを改めて感じ、実際に話して初めてわかる新しい発見もありました。
会計事務所と日本食レストランでのインターンでは、従業員の方や社長の優しさに触れ、とても有意義な時間を過ごしました。会計事務所ではファイルの整理やデータの打ち込みを行いましたが、ミスがないように何度も確認しました。それらの会話も英語を使います。もちろん正しい英語ではありませんが、伝えようとチャレンジすることの大切さや、理解しようとしてくれる周囲の優しさに気づくことができました。日本食レストランでは、接客をさせていただきました。アルバイトの経験もないわたしに、厨房の施設を一覧させてくれたり、丁寧に仕事を説明してくれたりと、とても親切にしてもらいました。いらっしゃるお客様も17歳の日本人にとても優しく声をかけてくださいました。居心地がとてもよかったです。わたしの帰国の前日には、会計事務所でも、日本食レストランでもお別れ会をしてくれました。頂いたフィリピンの伝統工芸品はとても可愛らしく、今でもわたしの宝物です。
休日には、iYESの大学生の先輩方や先生方と一緒に海に行ったり、先生の車でレストランに行ったりしました。日本語と英語とタガログ語が混在するとても奇妙な空間でしたが、とても楽しかったです。授業やインターンシップ以外にも、英語を使う機会がこうしてつくられます。このような機会で使っている日常英語こそが、何よりも大切で、日本の学校授業やCDを聞くだけでは得られない英語だと思いました。先生方とのSNSでのメッセージで英語の文書を打つことも、実用的、かつ楽しくできる勉強です。英語を楽しく学ぶということを実感しました。
帰国したあと、無事帰ってきたことによる安堵、楽しかった時間が終わった虚無感、そして少し成長した自分に対する無敵感でいっぱいでした。17歳という幼さゆえの無鉄砲さで1人飛び立ったフィリピン。しかし、17歳だからこそ感じるものや、これからの進路や人生に活かせるものも大きかったと思います。少し世界が広がると、日常の世界が変わります。まだまだ知らない世界の方が多いわけですが、この留学で何事も経験だと感じました。日本では行かないような場所に行ったり、日本での常識を大きく覆されました。今までの人生ではじめての経験です。崇高な目標より、熱意ある思想より、経験や行動がそこに伴わない限り所詮机上論だと思います。留学をしたい人なら至る所にいる。一歩踏み出してわたしは心底良かったと思いますし、価値のある2週間だったと感じました。